就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
上京してきた人が驚くことが多いのが、”東京の満員電車”!
東京は電車移動が基本で、日中は多くの人が都心部に集中します。
そのため通勤時間や帰宅時間になると、地方では考えられないほど電車が混雑するのです。
今回は、そんな東京の通勤ラッシュ事情や、特に満員率が高い路線についてまとめました・・・!
もくじ
【はじめに】東京の通勤ラッシュランキング算出法
電車には各路線・駅ごとに「混雑率」というデータが存在します。日本民営鉄道協会が定める混雑率はこちらで確認できます。
ですが、この数字が多い順にランキング付けしていけば良いのかというと、そうではありません。
なぜなら、電車に乗る人は時期や時間によって目的が全く違うからです。
そのためこの記事では、下記3つの条件を満たした状態での混雑率を算出しました。
- 電車が最も混雑する午前7時〜8時前後
- 正月やお盆など長期休暇期間は除外
- 電車が平常運転している日のデータのみを集計
私のように地方住みの人間にとって、ラッシュは地獄。
通勤前にその日の体力の半数を持ってかれます。
そうならないように、上京等で東京に引っ越しを考えている方は、当記事を参考にしてラッシュランキング上位駅を回避しましょう!
東京の通勤ラッシュランキング10位~6位
10位 都営大江戸線 中井〜東中野
混雑率 | 135% |
混雑原因 | 都庁前や六本木エリアへ行くには大江戸線のほうが便利だから |
都営大江戸線は光が丘からオフィス街である都庁前、築地などに停車する便利な路線です。
特に中井駅は新宿区内では比較的賃料が安く住みやすい場所なので、東京に通勤する人に人気のエリア。
光が丘から都心へ向けて出勤する人が乗車し、中井・東中野から乗り込んでくる人でピークを迎えるため朝はかなり混みます。
中井は西武新宿線にも乗れるのですが、都庁前や六本木方面へ行くには乗り換えが必要なので、都営大江戸線の方が便利なのも混雑の理由です。
9位 東京メトロ東西線 西木場〜門前仲町
混雑率 | 138% |
混雑原因 | 川崎から乗り込む人が多いため |
東京メトロ東西線は千葉県から東京を結ぶメトロ路線で、賃料も安く便利なためかつては混雑率1位(199%!)でした。
しかし現在は混雑率は138%となり、第6位に順位も落ち着いてきました。
とはいえ千葉方面から門前仲町などのオフィス街へ通勤する人はかなり多く、混雑具合は健在。
東西線に住みたいなら始発駅の西船橋あたりを選ぶか、ラッシュの7:30〜8:00を避けて乗車するのがおすすめです。
8位 つくばエクスプレス 青井〜北千住
混雑率 | 138% |
混雑原因 | 6両編成のため乗車できる人数が少ないため |
つくばエクスプレスは茨城県から東京都を結ぶ路線で、茨城・千葉方面からの乗客が多い路線です。
そのため東西線と同率の138%の混雑率を記録します。
つくばエクスプレスが混雑する理由は6両編成のため、乗車数がそもそも少ないからなんです。
8両編成に変更するのに向けて、各駅の延伸工事を実施していますが完成は2030年の予定なんだとか。
しばらくの間はこの区間はまだまだ混雑しそうです。
7位 中央線快速 中野〜新宿
混雑率 | 139% |
混雑原因 | 世界一のターミナル駅と言われる新宿駅へ向かう人が集中するため |
中央線快速は東京駅から高尾駅を山手線の中心を走る路線です。
特に混むのが中野から新宿駅なのですが、これは新宿にオフィスが集中しているため。
新宿駅は1日の利用者数が世界一とも言われるターミナル駅で、通勤客や乗り換えの人が集中します。
高尾方面から新宿へ通勤して乗り換えする人も多いうえ、中野という利便性がよく住みやすい人気の駅に停まるためさらに混雑するんです。
6位 東京メトロ千代田線 町屋〜西日暮里
混雑率 | 139% |
混雑原因 | 比較的家賃の安いエリアのため人口が多く乗車数が多い |
東京メトロ千代田線の町屋から西日暮里間も、非常に混雑します。
東京都内でも家賃が安めの綾瀬から都心の代々木上原を結ぶ路線のため、通勤に使う人が多いためです。
始発駅綾瀬から町屋・西日暮里までの間に、都心へ通勤する人がどんどん乗り込んできます。
西日暮里で山手線に乗り換える人がいるので少々混雑は緩和しますが、その間はスマホをいじるのが精一杯というところでしょう。
東京の通勤ラッシュランキング5位~1位
続いて紹介する5位~1位の路線では、さらに過酷な満員状況を体験する事になります。混雑率200%になると体同士が触れ合い相当な圧迫感があり、スマホを開くのも大変な状況です!
そんな日本全国でも屈指の混雑率となっている、第5位から第1位の路線をご覧ください。
5位 東京メトロ南北線 駒込〜本駒込
混雑率 | 140% |
混雑原因 | 学生が多いエリアで通勤・通学者数が多い |
南北線は赤羽岩淵から目黒駅に接続する電車で、東京を縦断する形で走っています。
特に混雑する駅は駒込駅と本駒込駅で、閑静な住宅街で居住者が多いこと、東京大学をはじめとした各種大学が集中していることから通勤者と通学者で混み合います。
駒込駅・本駒込駅は静かで住みやすいのですが、それがかえって混雑ラッシュを生んでしまっているんです。
4位 京浜東北線 川口〜赤羽
混雑率 | 142% |
混雑原因 | 埼玉方面から埼京線へ乗り換えする場合の迂回ルートがないから |
大船から大宮まで神奈川・東京・埼玉の3県を結ぶ京浜東北線も非常に混雑する路線です。
特に埼玉から東京へ通勤するには京浜東北線以外に便利な路線がないこともあり、埼玉方面はかなり混みます。
埼玉県川口市は都会ながら東京都より家賃が安く、東京都へ通勤する人がたくさん住んでいるエリア。
そこから埼京線に乗り換えできる赤羽駅へ向かう人も多いため、川口から赤羽間はぎゅうぎゅうになるくらい混み合います。
ちなみに夜もかなり混雑するので、帰宅時もかなり運が良くないと座れません。
3位 JR武蔵野線 東浦和〜南浦和
混雑率 | 148% |
混雑原因 | 南浦和で京浜東北線へ乗り換える人が集中するから |
JR武蔵野線は鶴見駅から府中本町、西船橋までと神奈川・東京・埼玉をぐるりと回るように走っています。
武蔵野線東浦和駅周辺は家賃が安く、東京都のベッドタウンとしても人気のため居住者が多いです。
東浦和方面から新宿・品川方面へ通勤するには、京浜東北線が乗り入れている南浦和からの乗り換えが必要なため、この区間がすごく混雑します。
時間にすると10分程度ですが、始発駅から乗らない限り座れることはほぼありません。
2位 JR埼京線 板橋〜池袋
混雑率 | 149% |
混雑原因 | 埼玉県の人・赤羽からの乗り換え者が多いから |
JR埼京線は埼玉県の大宮駅から大崎駅をつなぐ路線で、埼玉方面から通勤する人で非常に混雑します。
大宮駅自体がかなり大きな駅で東京方面へ通勤する人が始発駅として利用するため、その時点で席が埋まってしまうほど。
そこから徐々に混み始め、赤羽駅で各路線からの乗り換え客でさらに混雑し、板橋でピークになります。
池袋へ行くには非常に便利な路線ですが、埼玉・東京の人が乗り込んでくるためスマホを見るのも難しいほど混雑する日もあります。
1位 日暮里・舎人ライナー 赤土小学校前〜西日暮里
混雑率 | 155% |
混雑原因 | 車両として一般的なものよりもサイズが小さく5両編成だから |
日暮里・舎人ライナーは日暮里駅から見沼代親水公園駅までを走る電車で、一時は区民から「混雑が危険な状態だ」と足立区に苦情が入るほどの混雑率でした。
家賃の安い舎人エリアから日暮里へ出るのに非常に便利なのですが、そもそも車両が小さく5両編成のため輸送力が低いです。
混雑緩和のため車両をロングシート化するなどの対策が取られていますが、まだまだ混雑率は高いまま。
駅の延長工事なども計画されているらしいですが、計画段階のため混雑は続きそうです。
東京の通勤ラッシュがキツくない路線
ちなみに、関西で最悪最強の混雑率で有名な「御堂筋線」でも、混雑率109%程度です。
TOP10でご紹介した路線の混雑率がいかに高いのか、一目瞭然ですね・・・!
今度は逆に、通勤ラッシュがそこまでキツくない、穴場の路線についてもご紹介します。
都営地下鉄はそこまで混雑していない
画像引用元:UQWIMAX
浅草線・三田線・新宿線・大江戸線の4路線を運行する都営地下鉄は、朝の通勤ラッシュ時も含めそこまで混雑していません。
都営地下鉄は東京メトロと運賃のシステムが違って、少しだけ値段が高いのがデメリットでしょうか。
例えば、新宿→代々木間の1駅の運賃で見ると、山手線なら150円、都営地下鉄なら180円。
しかし、たった30円で朝の通勤ラッシュがマシになるなら、都営地下鉄を利用するメリットがありますよね・・・!
おすすめポイント!
- 混雑率が126%
- 都営新宿線の船堀~篠崎の間などは女性の一人暮らしにもオススメの街
※都営大江戸線の中井~東中野など、乗り換えが多い駅の周辺は混雑しやすい
各路線の始発駅もおすすめ
朝ゆっくり座って通勤したいなら、各路線の「始発駅を選ぶ」のもオススメです!
ただし直通運転を行なっていない路線の場合は、始発駅だったとしても満員なので注意が必要です。
例えば半蔵門線と田園都市線の直通列車や、東西線と東葉高速線の直通列車など。
特に東西線は、中央線の乗り入れもあるので混雑必至ですね・・・!
おすすめ始発駅
- 都営浅草線 「西馬込駅」:本数が多く、新橋まで22分
- 東京メトロ丸ノ内線 「荻窪駅」:直通列車がなく、新宿まで15分
- 東京メトロ千代田線 「代々木上原駅」:赤坂まで11分
- 東急池上線 「雪が谷大塚駅」:五反田まで14分
個人的には、通勤が楽&物価や家賃が安いです。
物価・家賃を抑えた方が東京生活が楽しくなるのは言わずもがな・・・!
物価・家賃が安い地域が気になる方は、下記を参考にして下さいね。
東京の通勤ラッシュのストレスを軽減する7つの対策
東京の通勤ラッシュは、観光に来た外国人が「地獄のようだ」と称するほど。
そんなストレスフルな通勤ラッシュを、少しでも快適にするコツを7つ紹介します。
- ピーク時間帯より早く・遅く出勤する
- 混雑しにくい車両を選ぶ
- 乗車する駅を変えてみる
- 自分より早く降りる乗客の顔を覚えておく
- 通勤ラッシュに適した服装や持ち物を揃える
- 乗車中の気晴らしを用意する
- 引っ越しも検討してみる
少し意識するだけで辛い通勤時間を楽にできます。ぜひ実践してみましょう。
ピーク時間帯より早く・遅く出勤する
東京の通勤ピーク時間帯は、路線によりますが7:30〜9:00の時間帯です。ピーク時間に乗車せず、時間をずらして出社すれば通勤ラッシュを避けられます。
たとえば少し早く家を出て、会社周辺でお茶をするのも優雅で良いですね。または、フレックス制度を利用して遅めの出勤を選べばピークを避けて出勤できます。
通勤ラッシュの辛さを軽減するには、時間をずらしてそもそも混む時間帯に電車に乗らないのがいちばんの対策です。
混雑しにくい車両を選ぶ
車両によっても混雑率が変わるので、車両選びも重要です。基本的に階段付近は駆け込み乗車の人が乗ってくるので、かなりぎゅうぎゅうになることもが多いです。
また、中央付近の車両も乗り換えに便利なことが多いので混みます。
狙い目は先端・最後尾付近の車両です。車両に行くまでに少々歩く必要がありますが、通勤ラッシュの辛さを少しでも軽減したいなら端っこの車両を選ぶと良いでしょう。
乗車する駅を変えてみる
始発駅から電車に乗れば、座って通勤できるので通勤ラッシュのストレスはかなり軽減できます。東京は駅間の距離が近いので、数駅歩いて他の田舎から通勤する方法もおすすめです。
または、乗り換えで人が多く降りる駅まで歩き、そこから乗車すれば運よく座れる可能性もあります。最寄駅ではなく、座りやすい駅を調べてそこから乗車してみましょう。
どうしても通勤ラッシュのストレスに耐えられない方は、最寄りが始発駅の物件を探すのもおすすめです。
自分より早く降りる乗客の顔を覚えておく
毎日同じ時間の電車に乗って通勤するなら、だいたい乗客の顔ぶれも同じはずです。自分より早く降りる人を覚えておき、その人の前に立っておきましょう。
その人が降りた瞬間に空席をゲットすれば、その後は座って通勤できます。
基本的にドア付近から座席をゲットするのは難しいので、座席の前に立って早く降りる人を観察し、顔を覚えて次の日からその人の前に立つようにしてください。
通勤ラッシュに適した服装や持ち物を揃える
通勤ラッシュのストレスを軽減するには、服装や持ち物選びも重要です。高いヒールやタイトな服で通勤ラッシュの電車に乗ると、足が痛くなったり、気分が悪くなることもあります。
基本的に通勤ラッシュの電車に乗る時はスニーカーを用意しましょう。また、服もゆったり目のシルエットを選ぶとストレスを軽減できます。
また、手軽に嗅げるアロマを持っておくのもおすすめです。満員すぎて気分が悪いとき、ストレスが最高潮に達したときに良い香りを嗅ぐと、意外とリフレッシュできます。
マスクをする方はマスクにアロマを1滴垂らしておくと、満員電車特有のこもったニオイを遮断できます。
乗車中の気晴らしを用意する
通勤ラッシュで「今日も混んでるなあ、辛いなあ」と考えていると、余計にストレスが溜まります。東京の電車は混むものだと割り切り、車内で楽しく過ごせるよう気晴らしを用意しましょう。
たとえば、イヤホンで好きな音楽やラジオを聴くのもおすすめです。Amazon Audibleのようなデバイスで、聴く読書をするのも良いでしょう。
スペースに多少余裕があるなら、文庫本を持ち込んで本を読むのもおすすめ。
ストレスフルな通勤ラッシュへ意識を向けず、別世界に逃避すると通勤時間帯の辛さが軽減します。
東京通勤ラッシュランキングまとめ
- 東京の通勤ラッシュは地方では考えられないほど激しい!
- 毎日の通学や通勤があるなら、ラッシュを避けられる路線がオススメ
- 都営地下鉄の沿線に住めば、混雑を避けられる場合が多い
- 始発駅なら座って通勤できる可能性大。ただし直通列車には注意!
いずれにしても、東京の通勤ラッシュは地方とは比較になりません!
覚悟は必要です。
毎日ストレスなく通勤通学したい方は、当記事を参考に混雑の緩やかな路線にある物件を探しましょう!