大阪移住は後悔する?後悔するといわれる理由や移住の際の注意点を解説
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皆さんこんにちは。
就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
執筆者 マミ

大阪への移住を考えているものの、「後悔するのではないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。大阪は独特の文化や魅力がある一方で、移住後に様々な課題に直面することもあります。

大阪の人口動態は地域によって大きく異なり、2023年には大阪府全体で10,792人の転入超過を記録し、前年から4,253人増加しました。 特に大阪市は社会増が3万1,780人と全国の市区で2年連続トップとなり、活気ある都市としての魅力を示しています。
ただし、大阪圏全体でみると559人の転出超過となっており、特に関東地方に対しては11,298人の転出超過が続いているのが現状です。新たな環境での生活に期待を抱く一方で、文化や習慣の違いに戸惑う声も少なくありません。

実際に大阪への移住を検討する際には、その土地の特徴や生活環境をしっかりと理解しておくことが重要です。移住前の準備と心構えによって、後悔のない新生活をスタートさせることができます。 本記事では、大阪移住で後悔するといわれる理由と、快適な暮らしのための注意点について、具体的なデータや実例を交えながら詳しく解説していきます。

参考

(大阪市信用金庫「基本帳簿」https://www.osaka-city-shinkin.co.jp/ktubo/kihondaicho.pdf
(毎日新聞:
https://mainichi.jp/articles/20250115/k00/00m/040/141000c
(大阪府資料:
https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/87359/09_sankoshiryo3.pdf
(総務省統計局:
https://www.stat.go.jp/data/idou/2023np/jissu/youyaku/index.html

大阪移住は後悔する理由

大阪への移住後に感じる不安や不満には、いくつかの共通点があります。特に地方から移住してきた方々からは、生活習慣や環境の違いに関する声が多く聞かれます。

統計データや地域特性から見える課題について、具体的に見ていきましょう。移住後の生活をイメージする際の参考として、以下のような点に注目が必要です。

治安が悪い

大阪府の治安は全国でも深刻で、2023年の刑法犯認知件数は8万148件(前年比16%増)です。犯罪遭遇率は128人に1人で全国1位。特に大阪市内の中央区、北区、浪速区で犯罪発生率が高く、自転車盗、すり、強盗、ひったくり、殺人の5つの犯罪カテゴリーで全国1位となっています。
(出典:大阪府下の犯罪統計 https://www.police.pref.osaka.lg.jp/seikatsu/hanzai/index.html

深夜の人通りが多い地域では、トラブルに巻き込まれるリスクも高くなります。ミナミやキタといった繁華街では、客引きや風俗案内所なども多く、夜間の一人歩きには注意が必要です。

治安の悪さは、特に夜間の外出や女性の一人暮らしにおいて不安要素となっています。地域によって治安状況は大きく異なるため、住む場所の選定が重要です。防犯カメラの設置状況や、地域の防犯活動の有無なども、居住地選びの重要な判断材料となります。

民度が低い

大阪では、電車内やエスカレーターでのマナー違反が目立つことがあります。公共の場での大声での会話や、ごみのポイ捨てなども、他府県出身者が気になる点として挙げています。

特に通勤ラッシュ時の電車内では、押し合いへし合いが激しく、快適な通勤が難しいと感じる方も少なくありません。駅のホームや改札付近での割り込みも日常的に見られ、ストレスの原因となることがあります。

地域による市民マナーの違いは、日常生活におけるストレスとなることがあります。特に地方出身者にとっては、この文化の違いに慣れるまでに時間がかかることも。また、商店街などでの店員の接客態度も、関西独特の気質が表れることがあり、戸惑いを感じる方も多いようです。

古い建物が多い

大阪市の賃貸住宅における老朽化は深刻な課題となっています。特に西成区(22.5%)、東住吉区(21.8%)、港区(20.3%)などで空き家率が高く、これらの地域では老朽住宅が多く存在しています。
また、都心部の中央区(17.8%)、浪速区(17.3%)などでも老朽化したワンルームマンション等の賃貸住宅が多く分布しており、建物の耐震性や居住性の面で課題を抱えています。

古い建物特有の設備の使いづらさや、防音性の低さなども生活の質に影響を与えることがあります。水回りの設備が古く、修理が必要になるケースも多々あります。

特に築30年以上の物件では、水回りのトラブルや設備の故障リスクも高くなります。さらに、古い物件特有の結露やカビの問題も深刻です。建物の構造上、十分な換気ができない場合もあり、健康面での懸念材料となることもあります。

参考

(大阪市 大阪市空家等対策計画(第2期): https://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/cmsfiles/contents/0000406/406803/20220401keikaku2.pdf
(大阪市 種類別の空き家戸数:https://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/cmsfiles/contents/0000406/406803/20240401_03_keikaku_7-14.pdf

湿度が高く蒸し暑い

大阪の夏は、高温多湿な気候が特徴です。気象庁のデータによると、7月から9月の平均湿度は70%を超え、体感温度も上昇しやすい環境です。特に都市部では、ヒートアイランド現象の影響で、夜間も気温が下がりにくい傾向にあります。

冷房費用の増加や、カビの発生など、湿気対策に悩む方も多くいます。除湿機の常時使用が必要となり、光熱費の負担が大きくなることも。

特に梅雨時期から夏場にかけては、湿度管理が生活の重要な課題となります。衣類の乾燥にも時間がかかり、室内干しでは生乾きの心配も。また、靴や革製品のカビ対策など、細かな気配りが必要となります。

方言の壁が高い

大阪弁は全国的に有名な方言ですが、実際に生活してみると想像以上にコミュニケーションの壁を感じることがあります。特に商店街や市場では、独特の言い回しや表現が多用されます。

仕事面でも、大阪弁での会話が前提となる環境では、意思疎通に苦労する場合があります。特に接客業や営業職では、関西弁での円滑なコミュニケーションが求められることも。

方言の理解と使用は、地域社会への溶け込みに大きく影響します。また、冗談や掛け合いを重視する大阪独特のコミュニケーションスタイルに馴染めず、人間関係の構築に苦労する方も少なくありません。職場や近所付き合いにおいて、このような文化の違いがストレスとなることもあります。

大阪移住を後悔しないための注意点

大阪での新生活を快適に過ごすためには、いくつかの重要な準備と心構えが必要です。特に生活環境や地域特性を十分に理解し、自分に合った場所選びを慎重に行うことが重要です。また、文化や習慣の違いにも柔軟に対応できる心構えを持つことで、よりスムーズな移住生活を送ることができます。

治安の良い地域を選ぶ

住む地域の選定は最も重要な要素です。駅周辺の防犯カメラの設置状況や、地域の防犯活動の有無なども確認しましょう。地域の犯罪統計や、地元住民の評判なども参考になります。

治安の良い地域としては、北摂地域や大阪市内の住宅街が人気です。特に箕面市や吹田市といった地域は、治安の良さから子育て世代にも人気があります。

地域の特性をよく調べ、自分のライフスタイルに合った場所を選ぶことが重要です。夜間の人通りや街灯の設置状況なども、実際に現地で確認することをお勧めします。

物件選びは慎重に

築年数だけでなく、耐震性能や設備の状態を細かくチェックすることが大切です。可能であれば、実際に物件を見学し、周辺環境も含めて確認しましょう。

賃貸契約時には、更新料や共益費などの諸経費についても詳しく確認することをお勧めします。また、近隣施設の利便性や、通勤・通学のしやすさなども重要な判断基準となります。

気候対策を万全に

夏場の暑さ対策として、遮熱カーテンや除湿機の準備が有効です。エアコンの性能や設置位置にも注意を払いましょう。また、部屋の通気性を確保するため、窓の位置や向きにも気を配ることが大切です。

大阪移住のメリット

大阪には、移住者にとって魅力的な要素がたくさんあります。活気ある街並みや豊かな食文化、充実した交通網など、生活の利便性は非常に高いといえます。また、関西の中心地として、ビジネスチャンスも豊富です。

食文化が豊か

大阪は「天下の台所」と呼ばれるだけあり、食文化が非常に豊かです。新鮮な食材が手に入りやすく、外食産業も充実しています。市場や商店街も多く、日常の買い物が便利です。

食にこだわりたい方にとって、大阪は魅力的な環境といえます。特に黒門市場や天神橋筋商店街といった場所では、新鮮な食材や地元の名物を手軽に楽しむことができます。

交通の利便性が高い

関西の中心地として、交通網が充実しています。電車やバスの本数も多く、近隣府県へのアクセスも容易です。大阪メトロや阪急電鉄、近鉄など、複数の鉄道会社が運行しており、目的地への移動がスムーズです。

通勤や休日の外出にも便利で、車がなくても快適な生活が送れます。京都や神戸への日帰り旅行も容易で、休日の行動範囲が広がるのも魅力です。

まとめ

大阪移住には確かに課題もありますが、事前の準備と正しい情報収集によって、多くの問題は解決できます。治安や住環境については、地域選びを慎重に行うことで、快適な生活を送ることができます。

移住前に現地での下見や情報収集を十分に行い、自分に合った環境を見つけることが重要です。大阪の魅力を存分に楽しみながら、新しい生活をスタートさせましょう。

生活環境の変化に戸惑うことは自然なことですが、時間をかけて地域に馴染んでいくことで、充実した大阪ライフを送ることができます。それぞれの地域の特性を理解し、自分に合った場所を選ぶことで、後悔のない移住生活を実現できるはずです。

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