

就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
「そろそろ一人暮らしを始めたいな」と考えたことはありませんか?
実家での生活に不満はなくても、なんとなく自分だけの空間が欲しいと思う時期は誰にでも訪れるものです。一人暮らしを始める理由は人それぞれ。
自立したい気持ちや通勤・通学の利便性、家族との関係、プライバシーの確保など、さまざまな動機が一人暮らしへの一歩を後押しします。
しかし一方で、「本当に一人で暮らしていけるのか」「経済的に大丈夫か」という不安を抱える人も少なくありません。特に初めての一人暮らしでは、親に反対されたり、自信が持てなかったりすることもあるでしょう。
この記事では、一人暮らしを始める一般的な理由から、親への伝え方、準備しておくべきことまでを詳しく解説します。
「なんとなく一人暮らししたい」という漠然とした気持ちを整理して、自分にとっての一人暮らしの意味を見つけていきましょう。
もくじ
一人暮らしを始めるよくある理由6選
一人暮らしを始める理由は十人十色です。「こうでなければならない」という正解はありません。
ここでは、多くの人が一人暮らしを決意するきっかけとなった理由を6つ紹介します。どの理由も自分の状況に合わせて考えることが大切です。
自分の気持ちを整理する参考にしてみてください。
- 自立したい・家事や生活力を身につけたい
- 通勤・通学が遠くて不便
- 家族との距離を置きたい・干渉がつらい
- 自分の時間と空間を持ちたい
- 田舎暮らしにうんざりした
- 恋人との関係やプライベートを守りたい
自立したい・家事や生活力を身につけたい
多くの人が挙げる一人暮らしの理由として、「自立したい」という気持ちがあります。いつまでも親に頼っていたくないという思いは、大人への第一歩を踏み出す大切な動機となります。
一人暮らしでは、自分の収入と支出を管理し、日々の生活を自分の責任で回していく必要があります。家事や生活管理のスキルを身につけることは、将来どんな生活スタイルでも役立ちます。
「自分のことは自分でする」という当たり前のことが、実は人生の自信につながっていくのです。
通勤・通学が遠くて不便
仕事や学校が実家から遠い場合、毎日の長時間通勤・通学は大きな負担となります。片道90分以上の通勤時間は、身体的にも精神的にも大きなストレスとなることが研究でも明らかになっています。
「朝5時に起きて、夜9時に帰宅…」そんな生活を続けていると、睡眠時間が削られ、自分の時間もほとんど持てなくなります。
多少家賃がかかっても職場や学校の近くに住むほうが、健康的で充実した日々を送れることが多いのです。
通勤時間の短縮は、睡眠や趣味の時間を増やすことにつながり、長期的に見れば大きなメリットがあります。
家族との距離を置きたい・干渉がつらい
実家暮らしでは、門限や行動の制限、価値観のズレなどから家族との間にストレスを感じることもあります。
「大人として扱ってもらえない」と感じたり、プライバシーが守られないと感じたりすることも少なくありません。
ここで大切なのは、「家族が嫌いだから出ていく」という否定的な理由だけではなく、「自分の時間や空間を持ちたい」という前向きな理由も立派な動機だということです。
家族を愛していても、適度な距離を置くことで関係が良好になることもあります。
一人暮らしによって家族との関係を見つめ直し、より良い距離感を見つけることができるかもしれません。
自分の時間と空間を持ちたい
「誰にも邪魔されず、好きなことに没頭したい」という欲求は、一人暮らしの大きな魅力です。趣味の時間を思う存分楽しんだり、自分のペースで生活したりする自由は、心の充実感につながります。
夜遅くまで好きな音楽を聴いたり、休日は朝から晩まで映画鑑賞に没頭したり、部屋中に趣味のコレクションを飾ったり…。
他人の目を気にせず、自分らしい空間を作り上げる喜びは、一人暮らしならではの醍醐味と言えるでしょう。
自分だけの空間を持つことは、心の自立にもつながります。自分自身と向き合い、自分の好きなことや価値観を再発見する貴重な機会となるのです。
田舎暮らしにうんざりした
地方の小さな町や村で育った人にとって、「都会に出たい」という憧れは大きな動機になります。田舎の閉鎖的な環境や噂話の多さ、過干渉な人間関係に息苦しさを感じることもあるでしょう。
都会には多様な価値観や文化、出会いや機会があふれています。「自分の可能性を広げたい」「もっと刺激的な環境で暮らしたい」という前向きな気持ちが、田舎から都会への一人暮らしを後押しします。
ただし、都会での生活は家賃や物価が高いこともあるため、経済面での準備は特に重要です。憧れだけでなく、現実的な計画を立てることが成功の鍵となります。
恋人との関係やプライベートを守りたい
実家暮らしだと、恋人との時間やプライバシーを確保するのが難しいこともあります。親に恋人のことを言いづらい、お互いの家に行きづらいという状況は、恋愛関係にストレスをもたらすことも。
一人暮らしを始めれば、自分のペースで恋人と過ごせる自由が手に入ります。将来的な同棲や結婚を見据えて、まずは一人での生活を経験しておきたいという考えも理にかなっています。
自分自身の生活リズムや家事能力を把握しておくことで、将来のパートナーとの生活もスムーズに始められるでしょう。
親にどう伝える?納得してもらいやすい言い方
一人暮らしを決意しても、親を説得するのは簡単ではありません。特に初めての一人暮らしでは、親は経済面や安全面で心配するものです。
事前に計画を立て、親の不安を解消できる具体的な説明を準備しましょう。
- 生活費の目安を把握できているか
- 家事をある程度こなせる自信があるか
- 体調不良やトラブル時の対応をイメージできるか
- お金と心の備えがあるか
生活費の目安を把握できているか
親が最も心配するのは経済面です。家賃・光熱費・通信費・食費などの月々の支出を具体的に計算して伝えられると、親も安心します。
一般的に家賃は「手取り収入の3分の1以内」が目安とされています。例えば、手取り20万円なら家賃は7万円程度までに抑えるのが理想的です。
さらに、光熱費や通信費で1〜2万円、食費で3〜4万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
都市部と地方では物価が大きく異なるため、住む予定の地域の相場も調べておくことが大切です。
具体的な数字を示しながら「このくらい余裕を持って生活できます」と説明できれば、親の不安も和らぐことでしょう。
家事をある程度こなせる自信があるか
生活面での自立も親の心配ポイントです。洗濯・掃除・料理など、基本的な家事のスキルが身についているかを示せると良いでしょう。
実家にいるうちに、これらの家事を積極的に手伝い、基本的なやり方を覚えておくことをおすすめします。すべてが完璧にできる必要はありませんが、最低限の生活を回せるだけの知識は必要です。
「料理は苦手だけど、週末にまとめて作り置きする予定です」「掃除は週に1回時間を決めてやります」など、具体的な生活プランを話せると説得力が増します。
また、便利家電や時短グッズの活用も視野に入れておくと良いでしょう。
体調不良やトラブル時の対応をイメージできるか
「もし病気になったらどうするの?」「夜遅く帰るのは危なくないの?」など、親は安全面も心配します。特に女性の場合は防犯面での不安も大きいでしょう。
これに対しては、かかりつけの病院を事前に調べておく、近所の交番や24時間営業のコンビニの場所を確認しておく、緊急連絡先リストを作っておくなどの対策を伝えましょう。
また、定期的に連絡を取り合う約束をするのも効果的です。「週に一度は必ず電話します」「毎月一度は帰省します」など、親との関係を維持する工夫を示すことで、親の不安を和らげることができます。
お金と心の備えがあるか
一人暮らしを始めるには、引っ越し費用に加えて最低でも生活費3ヶ月分程度の貯金があると安心です。予想外の出費や就職活動の期間などを考えると、余裕を持った資金計画が重要です。
また、精神的な準備も忘れてはいけません。「孤独や不安を感じたときにどう対処するか」を考えておくと、実際に一人暮らしを始めたときに冷静に対応できるでしょう。
計画性と覚悟を示すことで、「ちゃんと考えているんだな」と親に安心感を与えることができます。完璧な準備は難しくても、「自分なりに考えて備えている」という姿勢が大切です。
一人暮らしを決意する前に確認したいこと
一人暮らしを始める前に、自分自身でもいくつか確認しておきたいポイントがあります。憧れだけで始めると、思わぬ困難に直面することもあるので、現実的な視点でチェックしておきましょう。
まず、家賃や生活費は毎月どのくらいかかるのでしょうか? 家賃や光熱費だけでなく、食費や交通費、通信費、娯楽費など、生活全般にかかる費用を計算してみましょう。
手取り収入の何割を住居費に充てられるか、具体的な数字で把握しておくことが大切です。
次に、家事(洗濯・料理・掃除)をある程度こなせるかも重要です。洗濯機の使い方や掃除の仕方、簡単な料理のレパートリーなど、最低限の家事スキルは身についていますか?
基本的な生活を維持できるだけの知識が必要です。
そして、万が一のトラブル時にどうするか、体調を崩したとき、家の設備が故障したとき、防犯上の不安を感じたときなど、一人で対処する方法を想定しておきましょう。連絡先リストを作っておくと安心です。
準備不足で「やっぱり戻りたい」とならないように、心とお金の準備をしっかりしておきましょう。現実的な視点で自分の準備状況を確認することが、充実した一人暮らしの第一歩となります。
一人暮らしの理由に正解はない
「これといった理由がないけど、なんとなく一人になりたい」
それも十分すぎる理由です。一人暮らしを始める動機に「正解」や「立派な理由」は必要ありません。自分が必要だと感じたら、それは立派な行動の動機になります。
家族や友人に「なぜ一人暮らしをするの?」と尋ねられて、明確に答えられなくても気にすることはありません。「自分の時間が欲しい」「新しい環境に挑戦したい」といったシンプルな理由で十分です。
一人暮らしは、自分と向き合うための時間でもあります。他人に気を遣わずに過ごせる空間は、自分自身の価値観を再発見する機会となるでしょう。
まとめ
一人暮らしを始める理由は人それぞれ。自立したい気持ちや通勤・通学の利便性、家族との関係改善、プライバシーの確保など、さまざまな動機が考えられます。
どの理由も自分にとって大切なものであれば、十分な『一人暮らしの理由』になります。
親に一人暮らしの意思を伝える際は、経済面・生活面・安全面での準備状況を具体的に説明できると安心してもらいやすいでしょう。
家賃や生活費のシミュレーション、家事スキルの習得、緊急時の対応策など、計画性を示すことが大切です。
一人暮らしを決意する前に、経済的な余裕や生活スキル、緊急時の対応などを確認しておきましょう。準備不足で挫折することのないよう、現実的な視点でチェックすることが成功の鍵となります。
そして何より、一人暮らしの理由に「正解」はありません。漠然とした気持ちでも、それが自分にとって必要なことであれば、十分な理由となります。自分の気持ちに正直に、自分のペースで生きる勇気を持つことが、一人暮らしの本質です。
新しい環境での生活は不安もありますが、それ以上に新たな発見や成長の機会に満ちています。
自分らしく、充実した一人暮らしを実現するための第一歩を踏み出してみませんか?