就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。
不動産勤務として、今までたくさんの方の上京のお手伝いをしてきました。
私自身も上京経験者ということで、上京に関する相談も乗ってきたんですけど上京費用って、高いですよね・・・!
- 上京したいけどお金がない!
- 上京に掛かる費用って、結局どれくらいなの?
- お金が無くても上京する方法はあるの?
私も上京した当時は同じ悩みを抱えていたので、とってもよくわかります。
今回は、『上京費用のリアルな数字とその貯め方』、『上京費用の節約術』について伝授したいと思います!
もくじ
上京にかかる費用は目的によって違う
実際に、上京に掛かる費用は上京する目的などによって大きく変わってきます。
簡単なところで言えば、正社員として就職するためか、学生として進学するために上京するかでも違います。
上京した後での収入がどれくらいあるかも考えて、事前に資金を貯めなければいけませんよね。
まずは、そのパターンごとにおおよそ必要な費用をご覧ください!
就職するために上京するパターン:60万円〜
就活をして、東京の会社に就職するために上京するパターンだと、上京後もそれなりに安定した収入を見込めますよね。
なので、「上京資金は最初の1ヶ月を乗り切れるくらいさえあれば良いかな」
と、思うかもしれませんが、実はそういうワケにもいきません。
就職予定の方の上京費用
- 引っ越し費用:8万円
- 家具家電を揃えるための費用:20万円
- 初月の家賃:7万円
- 物件の敷金礼金:20万円
- 初月の生活費:5万円
- 職場までの交通費・定期代:1万円
大まかに考えても合計で60万円程度の費用は必要になります!
家賃や敷金礼金が安い場合はもっと抑えられるかもしれませんが、想像以上にお金がかかりますね。
これは会社にもよるかもしれませんが、定期代は自分のお金で払って、後から経費として請求することになります。
定期代も、社会人になると学割が効かないので3倍近くの出費になるんですよね・・・。
また、地元から就活する場合、会社を受ける度に東京に通えば、その分交通費も必要です。
もし上京してから就活するのであれば、生活費はさらに2~3ヶ月分は用意しておくことをおすすめします。
大学から上京するパターン:50万円〜
大学に進学するために上京するという方も多いですね。
進学予定の方の上京費用
- 引っ越し費用:8万円
- 家具家電を揃えるための費用:20万円
- 物件の敷金礼金:20万円
- 初月の生活費:5万円
社会人の場合と項目は大きく変わりません。ただし学生であれば下記などにすれば費用を抑えやすいです。
- 学生向けの引っ越しプラン
- 敷金礼金0円の学生向け物件
さらに、親からの仕送りや奨学金があるなら、贅沢はできないもののそこまでお金には困らずに生活できますね。
生活費が保障されている、というのは本当に心強いです!
とりあえず上京したい無計画パターン:1万円〜
就職や進学の予定は無いものの、「とりあえず上京して夢を追いたい!」という方もいますね。
意外とこのパターンでお部屋探しの相談を受けることも多いです。
この場合も、基本的に必要な費用は学生と変わらず50万円〜です。
【無計画の方の上京費用】
- 引っ越し費用:8万円
- 家具家電を揃えるための費用:20万円
- 物件の敷金礼金:20万円
- 初月の生活費:5万円
ただ、本当に泥水をすする覚悟で上京するのであれば、片道の東京までの交通費だけでも上京は可能です。
敷金礼金0円の風呂なしアパートであれば5万円以下で住めますし、家具家電もお金に余裕が出た時に少しずつ買えば大丈夫。
自分の身の回りのものだけ持って乗り込めば、極端な話1万円以下での上京も可能です!
すぐにバイトだけは見つけて毎月の家賃や水道光熱費、食費くらいは払えるよう!
上京の引っ越し費用はどれくらいかかる?
では、上京するための引っ越し費用はどれくらいかかるか検討が付いていますか?
実際にお金がどのくらい必要なのかわからず、不安な方も多いと思います。
ここからは、上京費用の節約術について伝授いたしますね!
費用の内訳
まずは大まかな上京費用の内訳についてご覧ください!
上京に掛かる費用の目安
- 敷金礼金代:家賃1ヶ月分
- 仲介手数料:家賃1ヶ月分
- 家賃:7万円
- 引越し業者代:4万円〜
- その他雑費:5万円
家賃は、初月は前家賃、ということで敷金礼金と一緒に家賃を支払うことになる物件が多いです。
また、その他雑費、というのは鍵の交換代や火災保険料のこと。
ほとんどの物件に付いているので必ず支払うことになります。
引越し業者代は大まかに書きましたが、荷物の量や距離によっても大きく変わるので、あくまでも目安だと思ってください。
引っ越す場所によって費用は大きく変わる
上京する、ということは引越しをするということ。
引越してくる場所によっても費用は大きく変わってくるのも当たり前ですよね。
単純な話、関東近郊、例えば群馬県や栃木県から東京に引っ越すのと、沖縄から引っ越すのとでは費用が随分違います。
多くの引越し業者では、短距離と長距離の2つの引越しプランが組まれていて、長距離の方が費用は高額です。
- 北海道
- 東北
- 関西
- 中国
- 四国
- 九州
- 沖縄
業者によっても費用は異なるので、費用を抑えるなら引越し業者選びもよく考えましょう。
それから、荷物を最小限に減らして運ぶ物の量を軽くするのも、引越し費用の節約におすすめです!
引っ越しの費用以外に家具家電の購入費も
これまで実家暮らしをしていた方の場合、新たに一人暮らし用の家具家電を買い揃えなければいけません。
この家具家電の購入費用がかなりかさむんですよね。
エアコンや照明器具については、物件によっては備えつきのところも多いので、内見の際に確認しておく必要がありますね。
炊飯器や掃除機、テレビなどを、生活が安定しだしたら揃えていきましょう。
個人的には、電気ケトルがあるととっても便利です!
インスタントを作ったり、料理中のお湯を沸かす時間を短縮したりと、何かと使い勝手が良いです。
安いものであれば5千円程度でも購入できるので、一人暮らしの先輩としてイチオシします(笑)
お金がない人は安い時期を狙うのがおすすめ!
実は上京に掛かる費用は時期によっても違います。
進学や就職などで、高い時期に上京しなければいけない場合は仕方ありません。
ですが、特に時期が決まってないなら時期選びも工夫してみてください!
安い時期を選べば、物件の競争率も低いので安くて良い物件が見つかりやすいです。
賃貸物件が安い時期、それから逆に高い時期を不動産業者としてこっそりお教えいたします!
賃貸物件が安い時期
上京・引越しする方は、多くが新生活のタイミングで行なっています。
これらのシーズンは上京・引越しする方が少なく、安くて良い物件が見つかりやすいです!
賃貸物件が安い時期
そのため、逆に新生活が少し落ち着いた、人の移動が少なくなるこれらのシーズンを狙うのがおすすめです。
不動産会社も、この閑散期に出来るだけ多く物件を売るために、お得なプランを組んでいます!
上京をするタイミングにこだわりや制約がないのであれば、ぜひこれらのオフシーズンを狙ってみてくださいね。
賃貸物件が高い時期
逆に、物件が高いのはいわゆる繁忙期と呼ばれているシーズンです。
賃貸物件が高い時期
- 新生活シーズン:1月~3月
- 新生活に向けて早めに動きだす:11月~12月
- 転勤が多い:9月や10月
これらのシーズンは上京する方同士で物件の取り合い戦争が起こるので、不動産業界は大忙し・・・!
乗り遅れると安い物件は残っていませんし、落ち着いて物件探しにこだわることができない時期なんです。
お部屋探しをこだわりたい、上京費用を抑えたいのであれば避けることをおすすめします!
上京するのにかかるその他の費用
上京は引越ししたらそれで終わり、ではありません!
上京するためにはそのほかにも様々な費用が掛かります。
あまりお金がない方にとっては、1万円の出費もなかなかにイタイですよね・・・!(汗)
ここで、意外と見落としがちな上京するのに掛かる費用についてご紹介するので、忘れずに用意しておきましょう!
地方からの交通費
上京するのに、まずは自分が東京に移動しなければいけませんよね。
特に遠方から上京する場合は、交通費だけでもそれなりの出費がかさみます。
例えば、新幹線で名古屋から大阪に移動するには1万円ほどの出費が必要です。
あなたが時間を優先したいのか、費用を優先したいのかで選ぶべき交通手段が変わってきます。
それでは、簡単に移動手段別の特徴を見てみましょう。
東京までの移動手段別の特徴
費用は掛かるものの名古屋、大阪など主要都市から短時間で移動できる
飛行機
離島や遠方からの移動に便利。格安航空を利用すれば費用を抑えられる
高速バス
移動に時間は掛かるものの一番費用を抑えられる
自分が移動するときに、日用品や着替えを少しでも運んで運送費用を抑えるのもおすすめです。
飛行機を選ぶ場合、重量制限があります。
最初の数か月分の生活費
就職の場合も進学の場合も、最初の1~2ヶ月は収入がゼロの可能性が高いです。
就職が決まっていたとしても、実際に給料を受け取るまでは上京して1ヶ月~2ヶ月ほどのスパンが開きます。
- 余裕を持って最初の3月分くらいの生活費は用意しておく
- 家賃も含め1ヶ月10万円~あれば暮らすことができる
もし3ヶ月以内に仕事が決まって給料も受け取ることができれば、最初に用意した分の生活費は貯蓄に回すこともできます。
余った生活費で必要な家電を早めに買い揃えるのも良いですね。
生活費に用意しておくお金は多いに越したことはありませんよ!
今すぐに上京するには貯金が100万円ほど必要
就職先や進学先は決まっていないものの、いますぐ上京したいというのであれば、なおさら生活費を用意しておくことは大切です。
先ほど、「約3ヶ月分の生活費があれば安心」ということをご紹介しました。
東京はそれなりに家賃がかさみますので、ひと月の生活費を13万円ほどと考えると、生活費として40万円は用意しておく必要があります。
ギリギリの金額だと病気やけがの時など不測の事態の時に心許ないので、生活費を50万円ほど用意しておきましょう。
そう考えると、今すぐ上京するためには
- 初期費用の50万円
- 生活費の50万円
合計で100万円ほどの貯金が必要ということになります。
初期費用50万円の内訳に関してはこちらで詳しく説明しています↓
お金のない人が安く上京する方法も紹介!
もちろん私を含め、上京している方が皆さん100万円以上もの貯金を持って上京しているワケではありません!
これらはスタンダードな上京費用であって、うまく節約すればさらに費用は抑えることができます。
そんな方は、ぜひこれらの節約術をうまく活用してみてくださいね。
上京支援サービスを利用する
実は上京したい方に向けた「上京支援サービス」というものが存在します。
イメージとしては転職支援サイトのようなものですね。
それの+上京版です。
上京で一番ネックになるのが金銭的な問題です。
上京支援サービスでは、格安もしくは無料で住めるシェアハウスを用意していたり、東京までの交通費を一部支給してくれるところもあります。
シェアハウスなら家具家電代も必要ないですし、家賃も交通費も抑えられるのは嬉しいですよね!
就職を目的とした人のみのサービスではありますが、利用すれば数万円以上もの上京費用を節約できますよ。
ゲストハウスを利用する
ゲストハウスは、格安のホテルや寮のようなもの。
1泊2,000円~4,000円くらいで、他の宿泊者と交流することもできます。
入居するのに審査も必要ありませんし、敷金礼金や水道光熱費も0円。
ひと月30日、1泊3千円のゲストハウスを利用すれば、月9万円で東京に暮らすことができます。
この間に就職先を見つければ、生活基盤を作ることができますよね。
- 引越し費用はほぼゼロ
- 基本的な家具家電は完備
- ゲストハウスによっては食事付きのところもある
- 宿泊者と交流できる
最低限の身の回りのものだけ持っていけば良いので、この場合もかなり上京費用を節約できます!
ゲストハウスだけでなく、ユースホステルや近くの観光案内・レストラン情報・クチコミを提供してくれているサイト「ふらっと」が参考になるので気になる方は一度ご覧ください!
ただし、就職するなら、住所としてそのゲストハウスを利用できるかどうかは確認しておきましょう。
東京にいる親戚や知人に泊めてもらう
さらに頼もしいのは、すでに東京にいる親戚や知人の家に泊めてもらうことです。
親しい人が一緒にいるので寂しくありませんし、その間に就職先を見つければ、すぐに一人暮らしに移ることができます。
人と一緒に暮らすのでも、こちらの方がシェアハウスよりも抵抗がない方が多いのではないでしょうか?
この場合も、最低限の身の回りのものさえあれば上京できるので、ほとんど貯金がない方にもおすすめです。
長く居座り続けるのは迷惑なので、早めに就職先を見つけて出ていく。
無理のない範囲で生活費としてお金を渡す。
寮付きのバイトで働く
東京には上京してきた人向けに寮を用意している職場もたくさんあります。
- 通常の家賃に比べると格安なケースがほとんど
- 家具家電付きの寮もある
- 寮によっては食事サービスの提供もしている
賃貸に関する初期費用をかなり抑えられるので、最初から一人暮らしをしたいなら、社員寮付きの職場を探しましょう!
最近では、ナイトワークでも寮付きの職場がどんどん増えています。
という方で、高級クラブなど、ナイトワークを選ぶ女性も一定数いらっしゃいますよ。
私もお部屋探しの相談を聞く中で「働いてる職場の寮と迷っている」という相談も何度か受けたことがあります。
銀座・六本木のクラブチックでは、1DKマンション完備で敷金・礼金・更新料も無料となっています!
時給も7500円と普通のバイトの数倍稼げるので生活費の心配も必要なくなります。
まとめ
まともに上京しようと思うと、膨大な費用が掛かります。
満足のいく上京生活を実現するために、頑張って初期費用を自分で稼ぐことも良いですが、費用を抑える工夫も必要です!
まず大前提に、就職先や収入源がない状態で上京するのであれば、早いうちにバイト先を見つけて当面の収入を確保しましょう。
また、女性が上京して一人暮らしをする以上、安全面を考慮した住みやすい物件を選ぶことも大切です。
これらの話題についても、別の記事で紹介しているので合わせて考えてみてくださいね。