「あなたの町はどのくらい田舎?」田舎レベル診断と生活のリアル
🖋この記事を書いた人
執筆者 マミ
皆さんこんにちは。
就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。

「田舎」という言葉、あなたはどんなイメージを持っていますか?のどかな田園風景、古き良き人情、または不便さや閉鎖的な人間関係…さまざまな印象があるでしょう。

実は「田舎」といっても、その度合いは場所によって大きく異なります。

あなたの住む場所は、どのくらい田舎なのでしょうか?自分では「まあまあ都会的」と思っていても、東京の友人からは「超田舎じゃん!」と言われることもあるかもしれません。

逆に、「うちは本当の田舎」と思っていても、さらに奥地の集落の人からすれば「まだまだ都会」と感じられることも。

田舎レベルを知ることは、その地域での生活をより良く理解する第一歩です。

買い物の便利さ、交通アクセス、仕事の選択肢、人間関係の密度など、暮らしのさまざまな側面は「田舎度」に大きく影響されます。

この記事では、田舎レベルを5段階で診断し、それぞれのレベルでの暮らしのリアルをご紹介します。

自分の住む場所の特性を理解することで、より快適な生活の選択肢が見えてくるはずです。

田舎レベルってなに?まずは基準をチェック

自分では「都会じゃないけど、そんなに田舎でもない」と思っていても、他人から見ると「けっこう田舎じゃん」と言われること、ありませんか?これは「田舎」の基準が人によって大きく異なるからです。

「田舎」を定義する明確な線引きはありませんが、一般的には人口密度や都市機能の充実度、交通アクセスの便利さなどが重要な判断材料になります。

例えば、コンビニまでの距離、電車の本数、大型商業施設の有無などは、田舎度を測る分かりやすい指標です。

また、地域コミュニティの濃さや自然環境との距離感も、田舎らしさを特徴づける要素と言えるでしょう。「ご近所さんと顔見知り」「家の周りに田畑や山がある」といった環境は、典型的な田舎の特徴です。

さらに、日常生活における車への依存度も重要な基準です。公共交通機関だけで生活できるか、それとも車がないと買い物すらままならないか。この違いは、暮らしの質に大きく影響します。

これらの基準を総合的に見て、次のパートでは田舎レベルを5段階に分けて診断していきます。あなたの住む場所は、どのレベルに当てはまるでしょうか?

田舎レベルを5段階で診断

田舎と一言で言っても、その度合いには大きな幅があります。ここでは田舎レベルを5段階に分けて、それぞれの特徴や暮らしぶりを解説します。あなたの住む場所がどのレベルに該当するか、チェックしてみましょう。思わず「あるある!」と言いたくなるような、リアルな生活の様子から判断してみてください。

  1. レベル1:都市機能がすべて揃った地方都市
  2. レベル2:基本的な生活はできる地方中核市
  3. レベル3:駅が1つしかない小さな市や町
  4. レベル4:人口が少ない農村・山間部
  5. レベル5:限界集落または過疎地域

    レベル1:都市機能がすべて揃った地方都市

    県庁所在地や中核市など、地方のなかでの「都会」に相当するエリアです。有名カフェチェーンや大型商業施設が揃い、東京ほどではないものの、都市的な生活が十分に楽しめる環境と言えるでしょう。

    大きな映画館やショッピングモールがあり、休日のお出かけ先に困ることはありません。コンビニは徒歩圏内にあり、深夜の買い物も気軽におこなえます。

    交通面でも比較的恵まれており、電車は1時間に数本あって、終電も深夜まであることが一般的です。通勤や通学には車がなくても十分対応できますが、郊外に住んでいれば車があると便利というレベルです。

    このレベルでは、都会と比べて家賃や物価が安いというメリットがありながら、基本的な都市機能は揃っているという「ちょうどいい感じ」の暮らしが実現できます。

    レベル2:基本的な生活はできる地方中核市

    レベル1ほど都市機能が充実していないものの、日常生活に必要な施設は一通り揃っている地域です。市の中心部には商業エリアがあるものの、少し郊外に行くとすぐに田園風景が広がるといった二面性を持っています。

    スーパーやドラッグストアは各地域にありますが、専門店やおしゃれなカフェを探すとなると選択肢が限られてきます。休日に買い物や食事を楽しむなら、車で30分ほど離れた中心市街地まで出かけることになるでしょう。

    交通機関は一定程度整備されていますが、本数は多くなく、バスは1時間に1〜2本程度。通勤や通学には車が必要になるケースが増えてきます。特に夜間や休日の移動は、公共交通機関だけでは厳しいことも多いでしょう。

    近所付き合いも、都会ほど希薄ではなく、顔見知り程度の関係は自然と生まれます。地域の行事や祭りも残っていて、参加することで地元の人々と交流する機会があります。

    レベル3:駅が1つしかない小さな市や町

    ここからが本格的な「田舎」の入り口と言えるでしょう。町に駅は一つだけで、電車の本数も1時間に1本程度。終電が22時台という早さも、このレベルの特徴です。

    コンビニまで車で10分、大型スーパーまで15〜20分といった距離感で、日常の買い物には必ず車が必要になります。バイクがあれば移動はできますが、冬場の寒さや雨の日を考えると、車なしでの生活は相当厳しいでしょう。

    外食チェーンの選択肢も限られ、「ファミレスが一軒だけ」「ファーストフード店は隣町まで行かないとない」といった状況も珍しくありません。地元の食堂や定食屋が中心で、夜9時以降は営業している店がほとんどないことも。

    このレベルになると、地域のコミュニティはより密接になり、「あの家の子」と認識されることが増えます。プライバシーが保ちにくい反面、困ったときには助け合える関係性も生まれやすいでしょう。

    レベル4:人口が少ない農村・山間部

    レベル4になると、もはや「不便」という言葉では表現しきれない田舎の奥深さがあります。最寄りのスーパーまで車で片道30分以上、コンビニも集落に1〜2軒あるかないかというレベルです。

    買い物は週に1〜2回まとめ買いをするのが一般的で、足りないものがあってもすぐには手に入りません。宅配サービスは命綱のような存在ですが、配達日数がかかることも覚悟しなければなりません。

    通勤・通学の距離は非常に長く、高校生が電車で片道1時間以上かけて通学することも珍しくありません。親による送り迎えや原付バイクでの移動が当たり前の光景です。

    地域コミュニティの濃さは最大の特徴で、町内会や自治会の活動は活発です。地域の行事や集まりへの参加は半ば義務的な側面もあり、「顔を出さないと」という意識は強いでしょう。逆に言えば、困ったときの助け合いの精神も強く、災害時などには強い絆を感じられます。

    レベル5:限界集落または過疎地域

    最も田舎度が高いレベル5は、人口減少が進み、集落の維持が難しくなっている地域です。人口は数百人レベルで、子どもがほとんどいない、高齢化率が50%を超えるといった状況が一般的です。

    日常の買い物は、週に数回やってくる移動販売車が頼りになることも。郵便や宅配も1日1便程度で、悪天候の日には配達がないこともあります。医療機関も限られており、専門的な治療が必要な場合は遠方の都市部まで通院することになります。

    公共交通機関はほぼ皆無で、コミュニティバスが1日数便通っているか、完全に自家用車に依存するかのどちらかです。高齢者の移動手段の確保は、地域の大きな課題となっています。

    一方で、自然環境は最高級で、美しい山々や川、星空など、都会では決して味わえない贅沢な風景に囲まれています。また、地域の絆は非常に強く、「皆が家族のような関係」という表現がぴったりくるコミュニティの温かさがあります。

    田舎と都会では顔つきが違う?生活環境で異なる変化

    田舎レベル別のリアルな暮らしの違い

    田舎にもレベルがあると分かったところで、実際にどう暮らしが違ってくるのかをざっくり比較してみましょう。田舎度によって大きく変わる生活の要素を見ていくと、自分に合った住環境を選ぶヒントが見えてくるかもしれません。暮らしやすさは単なる便利さだけでなく、あなたの価値観や生活スタイルとの相性が重要です。

    • 移動手段と交通インフラの違い
    • 仕事や収入の選択肢
    • 人間関係の濃さと距離感

      移動手段と交通インフラの違い

      都市部と田舎の最も顕著な違いは、移動手段でしょう。都市部では電車やバスが充実しており、車がなくても不自由なく生活できます。一方、田舎レベル3以上になると、車は生活必需品となり、買い物や通院、娯楽のすべてが車なしでは成り立たなくなります

      レベル1〜2の地方都市では、中心部なら公共交通機関が一定程度整備されており、徒歩や自転車での生活圏も広がっています。しかし、レベル3になると電車の本数は激減し、バスも限られた路線と時間帯のみ。レベル4〜5になると、公共交通機関はほぼ機能しておらず、車がないと生活そのものが成立しません。

      特に高齢になってからの生活を考えると、この移動手段の違いは非常に重要です。車の運転ができなくなったとき、田舎での生活継続は大きな課題となります。現在、多くの過疎地域では、コミュニティバスや乗り合いタクシーなど、高齢者の移動を支援する取り組みが進められています。

      仕事や収入の選択肢

      田舎度が上がるにつれて、仕事の選択肢も限られてきます。都会に比べると職種・業種が少なく、求人数も限定的です。特にレベル4〜5の地域では、農林業や地場産業、公務員、医療福祉関係が主な就職先となることが多いでしょう。

      しかし近年は、テレワークの普及により地方に住みながら都市部の仕事をする「地方移住×リモートワーク」という新しい働き方も広がっています。インターネット環境さえ整えば、プログラミングやデザイン、ライティングなど、場所を選ばない仕事は増えつつあります。

      また、「地域おこし協力隊」のような制度を活用して田舎に移住し、地域振興に関わる道も選択肢の一つ。空き家を活用したゲストハウス運営や、地元食材を使った加工品開発など、地域資源を生かした起業も増えています。

      田舎ならではの「少ない収入でも豊かに暮らせる」という側面も見逃せません。家賃や土地代が安く、自給自足的な生活も部分的に可能なため、都会より少ない収入でも余裕ある生活ができることもあります。

      人間関係の濃さと距離感

      田舎レベルが上がるほど、地域コミュニティは密接になります。レベル1〜2では、都会と同様に匿名性が高く、隣人と挨拶程度の関係でも問題ありませんが、レベル3以上になると、「家族ぐるみ」「近所の人がみんな知り合い」のような関係性が生まれやすくなります。

      特にレベル4〜5の地域では、「〇〇さんちの息子さん」と何十年も前の情報で認識されることもあり、プライバシーが保ちにくい面があります。噂話が広がりやすく、何をしても誰かに見られているという感覚を持つこともあるでしょう。

      一方で、この密接な人間関係は、困ったときの助け合いにつながります。雪かきを手伝ってくれたり、野菜のおすそ分けがあったり、地域の見守りが自然と機能している側面もあります。都会の「孤独死」のようなことが起きにくいのは、こうした人間関係の濃さゆえでしょう。

      人間関係の濃さを「監視社会」と感じるか「温かい絆」と感じるかは、個人の価値観によって大きく異なります。自分に合った距離感の地域を選ぶことが、心地よい暮らしのポイントかもしれません。

      田舎=不便とは限らない

      ここまで田舎レベルの違いを見てきましたが、田舎レベルが高い=ダメ、ということではありません。

      便利さと引き換えに得られる価値もたくさんあるのが田舎暮らしの魅力です。

      • 自然豊かな環境は田舎の特権
      • 田舎レベルが高くて暮らしにくいなら上京も検討

        自然豊かな環境は田舎の特権

        自然環境の豊かさは、田舎の最大の特権と言えるでしょう。季節の移り変わりを身近に感じ、星空や清流、野生動物との出会いなど、都会では決して味わえない体験ができます。

        また、騒音や光害が少なく、ゆったりとした時間の流れのなかで生活できることも大きな魅力です。

        住居費の安さも見逃せません。都会なら手が届かないような広い一戸建てや、庭付きの住まいが現実的な選択肢になります。

        自分の家で家庭菜園を楽しんだり、DIYで理想の空間を作り上げたりする余裕があるのも、田舎暮らしならではの楽しみです。

        地域コミュニティの温かさや、「顔の見える関係」のなかで子育てができる環境も、田舎の強みと言えるでしょう。子どもが小さいうちは、地域全体で見守られる安心感は何物にも代えがたいものです。

        大切なのは、「自分にとって心地よいかどうか」という視点です。便利さだけでなく、暮らしやすさ・安心感・人間関係など、複合的に見て判断することが重要です。

        田舎レベルが高くて暮らしにくいなら上京も検討

        一方で、田舎レベルが高い地域での生活に窮屈さを感じるなら、思い切って環境を変えることも選択肢の一つです。特に若いうちは、一度都会での生活を経験してみるのも良いでしょう。

        多様な仕事、出会い、刺激を求めるなら、都会の方が圧倒的に機会は多いです。また、医療や教育など、専門的なサービスへのアクセスも都会の方が容易です。自分の可能性を広げたい時期には、選択肢の多さは大きな武器になります。

        ただし、上京する場合は生活コストの上昇も考慮する必要があります。特に住居費は都会と田舎で大きく異なるため、予算計画は慎重に立てましょう。

        また、都会特有の匿名性や人間関係の希薄さに寂しさを感じることもあるかもしれません。

        理想的なのは、若いうちに都会と田舎、両方の生活を経験してみること。そうすれば、自分に合った環境が見えてくるはずです。生活環境は人生の質に大きく影響するものですから、自分の価値観に正直に向き合って選択することが大切です。

        まとめ

        「あなたの町はどのくらい田舎?」という問いから始まった今回の記事では、田舎レベルを5段階に分け、それぞれの特徴や暮らしぶりを見てきました。

        田舎度は単なる不便さの指標ではなく、その地域ならではの生活スタイルや価値観を表す重要な要素です。

        レベル1の『都市機能がすべて揃った地方都市』から、レベル5の『限界集落または過疎地域』まで、それぞれに魅力と課題があります。交通アクセス、買い物の便利さ、仕事の選択肢、人間関係の濃さなど、あらゆる面で生活の質は変わってきます。

        大切なのは、自分の価値観やライフスタイルに合った環境を選ぶこと。便利さを重視するなら都市部に近いレベル1〜2の地域、自然や地域の絆を大切にするならレベル3〜5の地域が合うかもしれません。また、生活のステージによっても最適な環境は変わるものです。

        田舎と都会、どちらが良いかは人それぞれ。自分が何を大切にしたいのか、どんな暮らしに幸せを感じるのかを考えながら、自分に合った『ちょうどいい田舎度』の場所を見つけてください。

        そして、その環境のなかで最大限に豊かな生活を楽しむことが、本当の意味での暮らしの質を高めることにつながるでしょう。

         

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