上京=東京だけじゃない。あえて東京以外を選んだ人のリアルと本音
🖋この記事を書いた人
執筆者 マミ
皆さんこんにちは。
就職と同時に上京してきました。
今は丸の内の不動産会社で営業マンをしている"マミ"です。

『上京しよう』と決めたとき、あなたはどんな場所を思い浮かべますか?多くの人は「東京」をイメージするでしょう。

駅のホームで大きなスーツケースを持ち、不安と期待が入り混じった表情で電車を待つ姿。それは日本の映画やドラマでもよく描かれる、若者の成長物語の始まりです。

しかし近年、『上京』の意味は少しずつ変化しています。必ずしも東京に行くことだけが『上京』ではないと考える若者が増えているのです。大阪、名古屋、福岡、そして海外の都市まで、選択肢は広がっています。

この記事では、あえて東京以外の都市を選んだ人たちの体験談や本音を紹介します。

『上京』という言葉に込められた本来の意味を見つめ直しながら、あなた自身の『上京先』の選択肢を広げるヒントになれば幸いです。

上京の意味が変わってきてるのかも

『上京』という言葉は長い歴史の中で使われてきましたが、その意味は時代とともに少しずつ変化しています。伝統的な意味から現代の若者の感覚まで、『上京』という言葉のもつ意味の変遷を見ていきましょう。

  • 語源としての上京=東京に行くこと
  • 今は人生を変える都市への移動って意味で使う人も

    語源としての上京=東京に行くこと

    上京という言葉の語源をたどると、『上る』と『京』の組み合わせであることがわかります。『上る』には『都に向かう』という意味があり、その『都』が時代によって変わってきました。

    江戸時代以前は『京都』が都だったため、京都に向かうことを『上洛』と呼んでいました。

    明治時代に入り、東京が新たな首都となってからは、東京に向かうことを『上京』と呼ぶようになりました。国語辞典でも、『上京』は『東京へ行くこと。特に、地方から東京へ移り住むこと』と定義されています。

    このように、歴史的・言語的には『上京』は東京への移住を指す言葉として定着してきました。地方から都会への憧れや、より大きな可能性を求める気持ちも、この言葉に込められています。

    東京で成功するという物語は、多くの若者の夢や目標となってきたのです。

    しかし、時代とともに『上京』のもつ意味合いも徐々に変化してきています。東京一極集中が進む一方で、地方創生や多様な働き方が注目される現代において、『上京』の意味も再考されているのです。

    今は人生を変える都市への移動って意味で使う人も

    最近では、『上京』という言葉を東京への移住に限定せず、より広い意味で使う人が増えています。地元を出て新しい環境に飛び込むこと自体を「上京した気分」と表現する若者も少なくありません。

    例えば、地方から大阪や名古屋、福岡といった大都市に移り住む際にも「上京する」と表現することがあります。これは、「どこへ行ったか」よりも「どう変われたか」に重点を置く考え方の表れかもしれません。

    この変化の背景には、価値観の多様化があります。かつては「成功=東京で活躍すること」という図式が強くありましたが、今は自分らしいライフスタイルや働き方を重視する傾向が強まっています。

    地元を離れて新たな一歩を踏み出す勇気そのものが『上京』の本質だと考える人も増えているのです。

    また、インターネットやリモートワークの普及により、必ずしも東京にいなくても仕事や情報へのアクセスが容易になったことも、『上京』の意味変化に影響しています。

    住む場所の選択肢が広がる中で『上京』という言葉も新たな意味を獲得しつつあるのです。

    東京以外の都市へ移住した人の理由

    従来の『上京=東京へ行くこと』という図式から離れ、あえて東京以外の都市を選ぶ人が増えています。彼らはどのような理由で、東京ではない都市への移住を決断したのでしょうか?

    その背景には、ライフスタイルや価値観の多様化があります。

    • 東京しかないわけではないと気づいた
    • 東京に馴染めないと思った
    • 家族や地元との距離感がちょうどいい都市を選びたかった

      東京しかないわけではないと気づいた

      多くの人が「夢を叶えるなら東京」と思い込みがちですが、実際には進学先や職種、目指すライフスタイルによっては、必ずしも東京である必要はないと気づく人が増えています。

      名古屋、大阪、札幌、福岡などの地方都市にも、独自の文化やビジネスチャンスが存在します。

      例えば、ITやクリエイティブ分野では福岡が注目されていますし、製造業なら名古屋圏、食や観光なら大阪・京都が強みをもっています。

      また、地方都市ならではの魅力として、生活コストの低さと生活の質のバランスが挙げられます。

      東京に比べて家賃が安く、通勤時間も短い場合が多いため、仕事以外の時間を充実させやすいという利点があります。

      さらに、地方都市の方が人間関係が構築しやすかったり、地域コミュニティとの繋がりが自然と生まれやすかったりするという声も少なくありません。

      東京の匿名性の高さとは対照的に、適度な距離感を保ちながらも人との繋がりを感じられる環境が魅力だという人もいます。

      東京に馴染めないと思った

      東京の高い家賃や激しい人混み、そして常に速いペースで動いているような雰囲気に、プレッシャーを感じる人も少なくありません。

      特に地方出身者にとって、東京の生活スタイルやテンポは大きな環境変化となることがあります。

      例えば、満員電車での通勤や、狭い賃貸物件での生活、そして常に周囲と比較されるような競争意識など、東京ならではのストレス要因に適応できるかどうかは人それぞれです。

      なかには、東京での生活をいったん試してみて、自分には合わないと判断する人もいます。

      また、まずは東京への「直接上京」ではなく、関東圏の神奈川、埼玉、千葉などで東京との適度な距離感を保ちながら生活することを選ぶ人も増えています。

      これらの地域なら、必要に応じて東京へのアクセスが容易である一方、生活のペースはやや穏やかで、家賃なども比較的手頃です。

      都市の規模やテンポ、文化的な雰囲気など、自分の性格や価値観に合った環境を選ぶことは、長期的な生活の満足度を左右する重要な要素です。

      東京以外の選択肢を検討することで、より自分らしい生活を実現できる可能性があります。

      家族や地元との距離感がちょうどいい都市を選びたかった

      「実家が恋しい」というわけではなくても、何かあったときにすぐに帰れる安心感を求める人は多いものです。

      特に初めての一人暮らしや、長期的なキャリア形成を考える上で、実家や地元との距離感は重要な要素となります。

      例えば、西日本出身者にとって東京は帰省に時間もコストもかかりますが、大阪や名古屋であれば比較的気軽に帰省できる距離感です。

      同様に、東北や北海道の出身者にとっては、仙台や札幌が適度な『上京先』となることもあります。

      特に女性の一人暮らしでは、安全面や緊急時の対応を考慮して、実家からある程度の近さを保てる都市を選ぶケースが見られます。

      また、将来的に親の介護や家業の継承などを視野に入れている場合も、完全に遠方に移住するのではなく、ある程度の距離感を保てる都市が選ばれることがあります。

      こうした家族や地元との絆を大切にしながらも、新たな環境で自分の可能性を広げたいという思いは、東京以外の都市を選ぶ重要な動機となっています。

      自分のルーツとこれからの道、両方を大切にできる場所を選ぶことは、長い人生における大切な決断なのです。

      東京以外の上京先として選ばれている場所

      東京だけが『上京先』ではありません。さまざまな特色をもつ都市が、若者たちの新たな一歩を踏み出す場所として選ばれています。

      それぞれの都市がもつ魅力や特色、そして住む人々の感想から、多様な『上京先』の姿を見ていきましょう。

      • 神奈川・埼玉・千葉:東京に近くて便利、でも落ち着いてる
      • 大阪・京都・名古屋:地元の延長として挑戦できる街
      • 海外への上京感覚もあり

        神奈川・埼玉・千葉:東京に近くて便利、でも落ち着いてる

        東京に隣接する神奈川、埼玉、千葉は、東京ではないけれど東京圏内という特徴から、多くの若者に選ばれています。

        これらの地域は都心への通勤圏内でありながら、生活コストが東京よりも低く、ややゆとりのある生活が可能です。

        例えば、神奈川県の横浜・川崎エリアは、東京へのアクセスが良好でありながら、独自の文化や街の雰囲気を持っています。

        埼玉県の大宮・浦和・川越エリアも、東京への通勤のしやすさと地域独自の落ち着いた環境のバランスが取れています。千葉県の船橋・千葉・柏エリアも同様に、東京へのアクセスと住環境の良さを兼ね備えています。

        これらの地域の大きな魅力は、JR・私鉄・地下鉄が交差するアクセスの良さです。

        特に主要駅周辺は交通の利便性が高く、東京へのアクセスも良好であるため、仕事や娯楽で東京に出る際も負担が少ないです。

        『ちょっと背伸びしない東京暮らし』ができる点も魅力です。東京の喧騒や過度の競争意識から少し距離を置きながらも、必要に応じて東京の利便性や文化を享受できるバランスが、多くの人に支持されています。

        大阪・京都・名古屋:地元の延長として挑戦できる街

        京阪神圏や中京圏といった大都市圏は、東京とは異なる独自の都市文化を育んできました。これらの地域は、多くの若者に選ばれています。

        大阪は商業や芸能の中心地として栄え、人情味あふれる文化と実利を重んじる気質が共存しています。

        京都は伝統文化とベンチャー企業が共存する独特の環境で、古くて新しい価値観が混ざり合う街として注目されています。

        名古屋は製造業を中心とした堅実な経済基盤と、暮らしやすい都市環境が特徴です。

        これらの都市では、東京とは異なる文化や価値観に触れながら、都会での生活や仕事を経験できます。東京ほどの激しい競争や生活コストの高さがない一方で、十分な都市機能と文化的な刺激が得られるバランスが魅力です。

        また、西日本や中部地方出身者にとっては、大阪・京都・名古屋は地元からの距離感も適度であり、故郷とのつながりを保ちながら新たな一歩を踏み出せる環境と言えるでしょう。

        海外への上京感覚もあり

        近年では、『上京』の概念をさらに広げ、海外の都市への移住を選択する若者も増えています。英語圏だけでなく、アジア圏やヨーロッパへの留学や就職を通じて、グローバルなキャリアを築こうとする動きが見られます。

        この『海外上京』の背景には、グローバル化する社会において、国際的な視野や経験の重要性が増していることがあります。

        また、インターネットやソーシャルメディアの普及により、海外の情報や留学・就労の機会へのアクセスが容易になったことも影響しています。

        特に注目されているのは、シンガポール、香港、上海などのアジアの主要都市や、ロンドン、ベルリン、バルセロナなどのヨーロッパの都市です。

        日本と文化的・地理的に近いアジアの都市は、比較的ハードルが低く、初めての海外経験としても選ばれています。

        「上京=人生で初めての大きな環境変化」という意味では、海外への移住もまさに現代版の『上京』と言えるでしょう。

        国境を越えた可能性の追求は、グローバル時代における新たな『上京』の形として、今後も増えていくかもしれません。

        まとめ

        「上京=東京に行くこと」という従来の図式は、少しずつ変化しています。多くの若者が、東京以外の選択肢に目を向け、自分らしいライフスタイルや価値観に合った都市を選ぶようになっているのです。

        東京には東京の、地方都市には地方都市の、そして海外には海外の魅力があります。どこが良いか悪いかではなく、自分にとってどこが合っているかが重要なのです。

        家賃や生活コスト、通勤・通学の利便性、文化的な雰囲気、そして家族や地元との距離感など、さまざまな要素を総合的に考慮して選ぶことが大切でしょう。

        また、現代の『上京』は、必ずしも一方通行の移住である必要はありません。

        一度東京を経験してから地方都市に移り住んだり、海外と日本を行き来するような生き方を選んだりするなど、ライフステージに応じて住む場所を柔軟に変えていくという選択肢もあります。

        最終的に大切なのは、『上京』という言葉に込められた本来の意味、つまり「新たな環境で自分の可能性を広げる」という精神です。

        それがどこであれ、あなたの『上京先』が、豊かな人生の第一歩となることを願っています。

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